医療における数値解析
構造物の力学的強度や周囲の空気の流れなどをコンピュータを用いて計算する数値解析は、工業の分野ではすでに常識となっています。医療分野においてもこの方法は応用されており、例えば血管内の血液の流れの様子や、人の動作に伴って関節が受ける力などを数値計算によって求める研究が広まってまいりました。その一部は既に臨床現場にも用いられています。
骨の強度を測定することもその応用分野の一つです。近年、有限要素法と呼ばれる手法を用いて患者の骨強度を解析する方法が臨床診断に用いられるようになってきました。
しかし、世の中で広く用いられている数値解析ソフトウェアは良くも悪くも汎用的であり、多機能であるがゆえに習得が困難であるという問題があります。また、個々の患者について診断したいのに適切なモデルが作れない、患者のCT画像はあるのにそれを解析に反映する方法が分からない、といった悩みも生まれています。
このような悩みを解決し、医療現場で、或いは研究のために医者様方に直接使っていただくことを目指して、私たちはMECHANICAL FINDERというソフトウェアを作りました。
MECHANICAL FINDERは骨全体を3次元構造物としてとらえ、これに有限要素法による構造解析を適用することで骨強度を評価するソフトウェアです。
MECHANICAL FINDER を選ぶ理由
骨の有限要素解析は現在では広く行われるようになり、興味を持たれている医師の方も多いと思います。しかし汎用のFEAソフトウェアは多機能であるがゆえに習得が困難であり、さらに患者固有モデルを作成するには、セグメンテーションソフトウェアと組み合わせる必要があるなど、忙しい医師の方には敷居が高いものでした。MECHANICAL FINDERは医師の方にも使って頂けることを目指して開発されました。事実、現在MECHAICAL FINDERのユーザーは工学系の方よりも医学、歯学の先生方の方が多くなっています。もちろん工学系の方にも満足いただける機能を備えています。
特徴
株式会社計算力学研究センター |